露地を彩る蹲踞大全 ~つくばいの作法を網羅した決定版~

吉河 功

3,080円(税込)

誠文堂新光社

つくばいのすべてがわかる

蹲踞(つくばい)とは、日本庭園を彩る添景物のひとつで露地(茶庭)に設置されます。もともと茶道と深い関係にある蹲踞は、茶道の習わしで客人が手水で手を洗うときに「つくばう(しゃがむ)」ように身を低くして手を清めたことからその名がつきました。本書では、蹲踞を構成する手水鉢(ちょうずばち)を中心に、役割や名称、仕組みなどの基礎知識から、デザイン、歴史、作法と鑑賞の仕方、茶道との庭との関係などについて豊富な写真や図版・イラストでわかりやすく紹介しています。また近年、日本の庭園文化を代表する装飾・仕掛けのひとつとして再び注目された水琴窟(すいきんくつ)についても、その構造や設置の仕方などを詳しく解説、文字通り「蹲踞」のすべてがわかる一冊になっています。

■目次
Lesson1 蹲踞の構成と作法
Lesson2 水琴窟の仕組みと設置方法
Lesson3 手水鉢デザイン実例集
Lesson4 手水鉢を巡る物語
Lesson5 手水鉢の歴史
Lesson6 用語解説
手水鉢の名品リスト