悪魔に食われろ青尾蠅

ジョン・フランクリン・バーディン 著、浅羽莢子 訳

東京創元社

精神病院に入院して二年。ようやく退院が許されたハープシコード奏者のエレンは、夫の待つ家に帰り、演奏活動の再開を目指す。だが楽器の鍵の紛失に始まる奇怪な混乱が身辺で相次ぎ、彼女を不安に陥れていく。日々増大する違和感は、ある再会を契機に決定的なものとなる。早すぎた傑作として激賞され、各種ベストに選出された幻の逸品。